【要注意】ヤーコン茶で肝臓に負担?論文に見る“飲み過ぎ”による副作用とは

ヤーコン茶

「ヤーコン茶は健康に良い」と聞いて、たっぷり飲んでいませんか?

腸内環境の改善や血糖コントロールに良いとされるヤーコン茶ですが、飲み方を誤ると健康を損なう可能性があることが、実際の医療論文から明らかになっています。

今回は、学術誌「日本消化器病学会雑誌」に掲載された症例報告をもとに、ヤーコン茶と肝臓の関係について詳しく解説します。

■ 実際にあった「ヤーコン茶による肝障害」症例とは?

肝臓のイメージ

● 論文情報

  • タイトル:アルコール性肝硬変を背景に発症したヤーコン茶による薬物性肝障害の1例
  • 著者:田中友隆 ほか
  • 掲載誌:日本消化器病学会雑誌(2009年 第106巻 第6号)
  • 全文PDFJ-STAGEで読む

■ 症例の概要:66歳女性の肝機能障害

この報告では、アルコール性肝硬変の既往歴がある66歳女性が、健康維持のためにヤーコン茶を1日1~2リットル飲み続けたところ、AST(GOT)やALT(GPT)などの肝機能値が上昇し、体調不良を起こしました。

・既存の肝疾患がある状態
・薬剤の併用はなし
・ウイルス性肝炎や自己免疫性肝炎は否定

ヤーコン茶の摂取を中止すると、肝機能が自然に回復

これらの経過から、ヤーコン茶による「薬物性肝障害」の可能性が高いと判断されました。

■ なぜヤーコン茶で肝障害が起きたのか?

✅ 原因の可能性

  • ヤーコン葉に含まれるポリフェノール類(過剰摂取で肝臓に負担をかける可能性)
  • 未知の植物成分や抽出成分が肝毒性を持つケース
  • 体質や既往疾患との相互作用

CIOMS(RUCAM)スコアとは?

この症例では、WHOが採用する薬物性肝障害の因果評価法CIOMSスコア(通称RUCAM)を使い、「5点(Probable=可能性が高い)」と診断されました。

■ ヤーコン茶は危険なのか?

答えはNO。ただし、「摂取量や体質によって注意が必要」です。

以下のような方は特に注意を

  • 肝疾患・肝炎・脂肪肝などの既往がある方
  • 高齢者や薬を常用している方
  • 大量に飲む習慣がある方(1日1L以上)

■ hamayaからのアドバイス:「適量」と「安心」を大切に

hamayaでは、お客様に安心してヤーコン茶を楽しんでいただくために、以下のような飲み方をおすすめしています。

推奨項目内容
摂取量の目安1日あたり200〜500ml(湯呑み2〜3杯)程度
飲み方連続で大量に飲まず、日を空けて飲むのも有効
不調時の対応少しでも体に異変を感じたら中止して医師に相談

▼ヤーコン茶の商品はこちらからご覧いただけます

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■ まとめ:健康茶も「飲み方次第」でリスクに変わることも

ヤーコン茶は腸内環境を整え、糖代謝を助ける働きのある魅力的な健康茶です。
ですが、「体にいいものほど大量にとりたくなる」という思い込みは危険です。

今回の症例からわかるように、自然由来でも過剰摂取や体質との相性によっては副作用のリスクも存在します。
正しい知識をもって、安心して健康習慣に取り入れましょう。


■ 引用論文